軍師官兵衛　ネタバレあらすじ　第39話「跡を継ぐ者」③

【秀吉　恋狂い・子狂い】

秀吉は天下人として絶頂を迎えつつあった。
奈良の東大寺をしのぐ巨大な大仏を京に作り、その絶大な権力を誇示していた。

贅の限りを尽くしたお膳を用意して、秀吉は茶々のご機嫌を取っていた。
「茶々これがな陸奥の帆立てじゃ。そしてこれが越後の鮭じゃ。そしてこれが若狭の鯖じゃ。
さあ好きなだけ食うがよい。
ん？いかがした？茶々のために用意したのじゃぞ。」
しかし茶々は浮かぬ顔で
「食べつけぬものを食べてこの子に障りがあれば一大事にございます。」と言う。
「おお、そうじゃ。その通りじゃ。何をしておる！早く下げぬか！」と、秀吉はたちまち侍女達を怒鳴りつける。
「このような生臭いものを用意しおって！早く下げろ！」
そして茶々が一言「何やら寒気が…。」と呟くと、秀吉は、すぐ様、侍女に命じて
羽織るものを用意致させる。
「体を冷やしてはいかんからの。おぬし一人の体ではないからの。さあさあさあさあ。
優しくな優しく…。さあさあ…。」
こうして何もかもが茶々を中心に動いて行く。
この時、茶々は早く、自分の城へ移りたいとねだり
淀城の普請も急かされる事となる。

【聚楽第落書き事件】

２月、事件が起きた。

増田長盛に呼び立てられた三成が目にした物は、聚楽第の城門に
貼られていたという落首の紙である。
そこにはこう記されていた。
「大仏の功徳もあれや　槍かたな　くぎかすがひは　子宝めぐむ」

長盛＞「殿下が大仏に金銀を費やした事をからかっておるのじゃ～！まだある。」
2枚目の文は長盛が詠んだ。
「ささ絶へて　茶々生ひ茂る　内野原　今日はけいせい　香をきそひける」
三成＞「殿下が茶々様に夢中なのを揶揄したか…。」

三成がその落首を秀吉に見せ報告したのは雷鳴が響く悪天候の日であった。
三成＞「既に城門の番人１７名を捕らえ調べを進めております。」
「ふっははははははは…。うまい事を言いおる。この年で子ができた事への当てこすりか。ははははははは…。」
笑ったかと思ったら、一転して憎しみに燃えた目で、その紙を火鉢にくべて焼き払い
「このわしの事は構わんが…茶々の事は…。許さん！」と言うと、野犬のような唸り声を上げた。

聚楽第落書き事件とは
聚楽第の警備兵の詰所の白壁に秀吉への誹謗中傷が落書きされているのが発見され、
激怒した秀吉は、天正17年(1589)2月25日の夜に、
17人の番衆を、鼻を削ぎ、耳を切り落し、磔にして処罰した。

この事件は３日後の28日には『多聞院日記』に記載され、広く知れ渡る。

また当時、大坂天満本願寺に身を寄せていた山科言経（ときつね）の日記『言経卿記』には、
落首事件で秀吉から追放処分を受けた尾藤道休を匿っていた本願寺は尾藤道休の引き渡しを迫られ、
翌日の３月１日には本願寺は彼を自害させ、秀吉の使者である増田と石田に首を差し出すことで幕引きを図ろうとするが、
秀吉はまだ許さず尾藤と武衛ケンユウの家を取り潰し、２人の家があった町（区画）を焼き払い、
3月19日には尾藤の妻子を含む60と数名(彼らが住んでいた町の住民か）を京都六条河原で磔にした。
尚、本願寺は秀吉が追放した者を匿ったことで無関係の者の命も奪われた。

【おねの悲嘆と豊臣分裂の危機】

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軍師官兵衛　ネタバレあらすじ　第39話「跡を継ぐ者」③の続き。

軍師官兵衛　ネタバレあらすじ　第39話「跡を継ぐ者」④

【官兵衛　命懸けの進言】

官兵衛に、たまりかねたおねから大坂へ来て欲しいと願う書状が届く。
落首で100人以上もの人が大義なき粛清をされた一件は黒田家へも届いていた。
秀吉が茶々に入れ込むあまりに、
豊臣の家中に亀裂が入り分裂してしまわぬかというおねの不安が、
今、少しずつ現実のものになろうとしていた。
おねは、官兵衛が秀吉の横暴を止められる唯一の存在だと思っていた。
「殿下をお諫めできるのは殿しかおられぬという事ですか？
おね様は長政の命をお救い頂いた黒田の恩人…。されど…。」光にもそれは重々わかってはいたが、
今の秀吉のとち狂いぶりでは、やはり官兵衛の身が心配ではある。
だが義理堅い官兵衛は「その恩人の頼みとあらば行かねばなるまい。主君を諫めるのも家臣の務め。」と言った。

京、聚楽第。
秀吉に謁見する官兵衛。

「官兵衛、淀城が出来上がった。なかなかよい城じゃ。茶々も大層喜んでおった。
ははははははははは…。して何用じゃ？」
己の咎など上の空で、いい気なものな話を自慢気にする秀吉を官兵衛は鼻で笑う。
「フッ。」
秀吉＞「何がおかしい？」
官兵衛＞「人は子ができるとここまでもうろくするとは思いも寄りませなんだ。
豊臣家の先行きは危のうござる！」

「何じゃと！」秀吉の顔色が変わる。
「今、殿下のお子を世の人々は待ち望んでおりましょうか？」と言い放つ官兵衛を
「お控えなされ！」と三成が制止した。

官兵衛は「割って入るな！」とばかりに三成に片手を広げて、言葉を続ける。
「先の落首の件甚だよろしくありませぬ。
科人が誰だか分からぬゆえ疑わしき者をまとめて殺すなど言語道断！
殿下は、これまで人を殺さずに味方に取り込む事で、信長公の死から僅か数年で天下を手になさいました。
されど、こたびの一件で、人々の心は殿下から離れてしまいました。
茶々様のお子を皆が待ち望むような世にせねば豊臣家の先行きは危のうござる！」
「黒田殿無礼でござるぞ！」怒りに任せて三成ほか、数人の秀吉付きの家臣らが立ち上がった。

しかしひるまずに官兵衛は、これまで誰も秀吉に言いたくても言えなかった苦言をすべて吐き出す。
「殿下は既に齢５０を越えております。
お世継ぎが長ぜられる頃には既に殿下はお亡くなりやもしれませぬ。
その先も豊臣家の天下は長く続きましょうか？」
官兵衛のそばに来てジッと顔を睨みつける秀吉。
「生まれてくるお子のためにも、とくと考えて頂きたい。」この捨身の進言に怒るかと思いきや、
秀吉は目を剥きながら「官兵衛…。はははははははははっ！」と笑い
「だからこそ、わしは官兵衛を手放せんのじゃ！ははははははははは…。」と、唸りながら言うのだ。
三成は《わけわからんわ～》という顔をしていた。
秀吉は「相分かった！咎人探しはもうやめじゃ！世の中をパーッと明るくし、このわしの子の誕生を祝ってもらえるよう取り計らう。」
と宣言した。
（100人以上殺害してからわかっても、あまりにも遅すぎるが。）

秀吉は三成に命じて金を集めさせる。
秀吉が
「皆に金を配るんじゃ！このわしの子の誕生の前祝いじゃ！」と叫びながら出て行ってから、
官兵衛はやっと、命が取られなかった事にホッとして胸を撫で下ろした。

金の配給の日。
どっかの大名＞「ありがたき幸せ！」
秀吉＞「うむ大儀である。」
この時配られたのは金、六千枚、銀二万五千枚だったという。

皆が配給の金を持って帰ってから秀吉は改めて居残った官兵衛を誘う。
「官兵衛。隠居などやめてこのわしに仕えよ。」
官兵衛＞「殿下…。一度口にした事を引っ込めてはこの官兵衛の男が立ちませぬ。何とぞお許しを。」
秀吉は「頑固な男じゃのう～」と笑いながら、
「長政に家督を譲るのは許す。じゃが隠居は認めぬ。
これからは黒田の当主としてではなく一人の男黒田官兵衛としてこのわしに仕えるというのはどうじゃ？」
と打開案を出して来た。
この落とし所に「分かりました。そういう事であれば喜んでお受け致しまする。」と官兵衛も承諾する。
黒田家を両肩にしょっていなければ気楽なものである。
秀吉も、この結果に大いに満足した。

天正17年（1589年）5月27日。
淀城にて、茶々が子を産んだ。
男子である。
秀吉は「ようやく、わしの跡継ぎができた。」と、それはもう大変な喜びよう。
秀吉は、その子に棄（すて）と名付けた。
茶々＞「棄…。棄とはおかしな名でございますな。」
秀吉＞「昔からな捨てられた子はよく育つという言い伝えがあるんじゃ。棄…はははは。」
そして秀吉は「かわいいのう」を連発した。

無事に男児誕生の一報を聞いて、おねも喜ぶ。
「そうか！世継ぎか！ああ～よかった…。ようやく豊臣家に跡継ぎが…。
淀殿はなんという運の強いお方。すぐに祝いの品を手配しなさい。」
けれどもマグダレナは浮かぬ顔をする。
「確かにお家にとってはこの上なくめでたき事…。
されど、これを機に、淀の方様は石田様を使ってますます権勢を欲しいままにするのかと思うと…。」
おねは、このようなめでたい時には、そのような思いは捨てるように諭す。
しかし実のところは、それは、口にこそ出さないが、おねにとっても、心配の火種であった。

【おね派の若武者達】

官兵衛は長政に家督を譲り、長政には秀吉の推挙により官位が授けられた。
「黒田長政従五位下甲斐守に推挙する」と三成が読み上げる。
「はっ。豊臣家の御ため身命を賭してお仕え致しまする。」と秀吉に平伏す長政。
おねは、それを我が子の事のように喜んだ。
幼い頃に母代りとなって育てた長政の晴れ姿に感動したおねは
「黒田家当主としてこれからも豊臣家を支えておくれ。」と頼む。
おねを、もう一人の母と慕う長政も
「それがしには守るべきものが２つございます。
一つは黒田の家。
そしてもう一つは大坂のおかか様にございます。」と言って、おねの気持ちに答える。
同じくおねに育てられた福島正則も
「我らおね様…いや北政所様に育てられた者は皆兄弟も同然。何があっても北政所様をお守り致しまする。」
と固い決意を告げる。

おねは茶々派との争い事を避けるべく
「正則、長政。そなたたちの気持ちはこの上なく嬉しい。
されど徒党を組んで家中に争いを持ち込むような事はしないでおくれ。」と注意を促す。
すると正則がこう告げる。
「家中で徒党を組んでおるのは、我らではなく三成でございます。
淀殿がお世継ぎをお産みになってからというもの一層大きな顔をして…。」

【ラスト　タイガー　北条】

こちら小田原城。
そして関東にも嵐が吹き荒れようとしていた。
井伊直政に「これ以上殿下の上洛の命をないがしろにされますと、
縁者である徳川家といえどもおかばいする事はできませぬ。」と諭されているのは北条氏政である。
氏政＞「上洛はせぬ。すれば何かと難癖をつけ関東の地を奪うに相違ない。」
「そのような事はござりませぬ。」と家康がもの静かに申し上げる。
氏政＞「わしは関白を信用しておらぬ！」
直政＞「お怒りを買いますぞ。」
氏政＞「この小田原は、武田信玄や上杉謙信に囲まれても落ちなかった城じゃ。
攻め来るというなら迎え撃つまで。坂東武者の手並み存分に見せてくれよう。」
直政＞「若殿はそれでよろしゅうございますか？」
北条氏直＞「無論。父に従うまで。」
家康＞「ならばこれ以上言う事はない。覚悟が出来ておられるようじゃ。」

【黒田一門の戦いは続く】

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軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」

この回で物語は、第1話の「生き残りの掟」に繋がる予定。
天正17年。
秀吉（竹中直人）待望の実子、鶴松を産んだ淀（二階堂ふみ）の権勢は、
正室のおね（黒木瞳）をしのぐまでに高まり、
三成（田中圭）は淀と結託し、自らの権力を確固たるものにしようと謀る。

年が明け天正18年。
天下統一の総仕上げのために、秀吉は上洛命令に従わない北条氏を討つべく小田原攻めを開始する。

腰の重い徳川家康に代って、秀吉から北条氏政・氏直親子に講和交渉役を任される官兵衛であるが
官兵衛（岡田准一）が家康をどこまで信用するかをめぐって三成の策に異を唱えたことから二人は激しく対立する。

包囲が長引く中、官兵衛は単身、弓矢が降り注ぎ、銃口が向けられる敵陣へ、たったひとり行き、
戦なき世を実現するため降伏するよう北条氏に迫る。

官兵衛の言葉に心を動かされた氏直は７月５日、小田原城を出て家康の陣所を訪ね、自ら切腹するかわりに城兵の命を助けるよう求めた。

家康はそのまま氏直を秀吉家臣・滝川雄利のもとに行かせ、秀吉に氏直投降の由を連絡した。

すると秀吉は、氏直の切腹の申し出にも関わらず、それをさせなかった。
そのかわりに父の氏政と、その弟で八王子城主の氏照の２人に切腹を命じている。

氏政・氏照は７月９日に城を出て、城下にあった田村安栖の屋敷に移され、そこで１１日に切腹して果てた。

これにより、初代の北条早雲以来およそ百年にわたって関東に覇を唱えた戦国大名・北条氏は滅亡したのである。

◆この頃以降の官兵衛をテーマにした小説。
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白痴・二流の人 (角川文庫)/KADOKAWA/角川書店

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この回で、他に予想されるエピソード。（あくまで予想です）

①茶々の出産と上機嫌の秀吉。
②秀吉が一夜で城を築く。
③秀吉が関東地方を平定⇒家康にあげる約束。
④徳川家康が江戸城に本拠を移す。
⑤天正遣欧使節が帰国後、聚楽第において豊臣秀吉を前に、西洋音楽（ジョスカン・デ・プレの曲）を演奏する。

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「花子とアン」最終回を前にして（鈴木亮平）が４位

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韓国ドラマ「シンイ‐信義‐」ドラマのその後、登場人物の最後はこうなる

むろん、ドラマの中で死を迎えた方もいますが、最終回時点でまだ生きていた人達がどんな最後を迎えたのかを追ってみました。

【主な登場人物の歴史上の最期】

●チェ・ヨン（崔瑩さいえい/1316年～1388年）※日本は鎌倉時代の終わりから南北朝時代。
[出典：http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B4%94%E7%91%A9]
戦（遠征）に失敗。捕えられて流刑に処され、直後にイ・ソンゲ（李成桂）に処刑された。
この頃、高麗王朝は既に民の支持を失っていた。
崔瑩は死の直前、「自身に少しでも私心があれば墓に草が生えるだろが、そうでなければ草は生えぬ」と言い残した。
そのためか？崔瑩の墓には草が一切生えなかったと伝えられている。

●チョ・イルシン（趙日新/高麗の重臣、参理)…恭愍(コンミン)王(高麗第31代王)に元にいた時代から仕えていたが後に乱を起こして逆臣となる。
ドラマの中では16話（全20話編集バージョンでは13話）で徳興君に罠に嵌められ殺害されるのですが、史実でその通りだったのかは、調べてみましたが、わかりませんでした。
いずれにせよ謀反を起こしたのですから、その後の死は免れませんが。

●キ・チョル(奇轍/徳城府院君は官職名)
反元政策、粛清の結果、恭愍王の手の者に殺された。
ドラマでは天門の前で、ヨンに殺される。

●恭愍王（きょうびんおう、ドラマではコンミン王と発音/1330年～1374年在位：1351年 - 1374年）
[出典：http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%AD%E6%84%8D%E7%8E%8B]
治世後半は中国から紅賊（紅巾軍）、南から倭寇の侵攻に悩まされるようになり、一時は紅巾軍に首都を奪われるまでに至った。
さらに愛する王妃の急死などの不幸も重なって政治を顧みなくなった。
そして、僧侶出身の辛旽が政治を一任されるようになると、その政策に不満を持つ人々の反感を買うようになった。
1368年、中国で明朝が成立し、元をモンゴル高原に退けると、
恭愍王は明に属することを表明したが、親元派の宦官崔万生に殺された。

●イ・ソンゲ（李成桂）…ユ・ウンスが治療した少年、後の朝鮮初代王となる。
回復してずっ～と後にヨンを処刑する。

【韓国ドラマ「シンイ‐信義‐」関連記事】

韓国ドラマ「シンイ‐信義‐」日本語公式サイト

シンイ公式（ＢＳフジ）

韓国ドラマ「シンイ」人物相関図

韓国ドラマ「シンイ」の登場人物の史実に基づくその後は「辛ドン高麗中興の功臣」で見る事が出来る。

韓国ドラマ「シンイ」（終）⇒辛ドン高麗中興の功臣へ時代は繋がる。

韓国ドラマ　王朝について～「李氏朝鮮王朝」と「高麗王朝」

韓国歴史ドラマ時代順

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軍師官兵衛ネタバレあらすじ第41話「男たちの覚悟」10月12日（日）

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ドラマネタバレあらすじ＞軍師官兵衛あらすじネタバレまとめほか＞軍師官兵衛キャストまとめ＞軍師官兵衛キャストです。

岡田准一が主演するＮＨＫドラマ「軍師官兵衛」を再放送情報も含めて、あらゆる角度からお伝えしています。
６月２２日に
栄姫（えいひめ/吉本実憂）

弥助(ベルナール・アッカ)

ルイス・フロイス（オジエル・ノザキ）

オルガンチノ(ボブ・ワーリー)

ロレンソ（秋間登）

森蘭丸（柿澤勇人）

明智光秀の娘で細川ガラシアの姉、倫（石橋杏奈）

宇喜多直家の妻お鮮（笛木優子）

荒木久左衛門（井上肇）

荒木村次（中山卓也）を追記。

７月２１日、徳川家臣に
本多忠勝（塩野谷正幸）、
榊原康政（中村育二）、
明智光秀家臣に斎藤利三（小木茂光）を追記。

7月28日
長政の妻の糸（高畑充希）を追記。

9月21日
豊臣家家臣に前田利家を追記。
豊臣家家臣に小西行長役を追記。
九州　豊前に宇都宮親子を追記。

10月6日
毛利に小早川秀秋を追記。
豊臣家に豊臣秀次を追記。

軍師官兵衛　再放送
軍師官兵衛　初回視聴率は１８・９％（関西地区では23.0％）　　

「軍師官兵衛」キャスト
≪黒田家家臣≫へジャンプ　黒田二十四騎には黒田２４騎

マーク。

="border-width:>植木祥平)官兵衛の弟
いわ（戸田菜穂）官兵衛の母
ぬい（藤吉久美子）職隆の後妻で官兵衛の義母

栄姫（吉本実憂）長政の妻。
黒田休夢（きゅうむ/隆大介）職隆の弟で官兵衛の叔父①
井出友氏（ともうじ/飯田基祐）職隆の弟で官兵衛の叔父②

≪黒田家家臣≫

母里小兵衛（もりこへえ/塩見三省）黒田家きっての忠臣
母里武兵衛（もりぶへえ/永井大）小兵衛の息子にて、官兵衛の幼馴染で側近

栗山善助（濱田岳）のちに「黒田二十四騎」と呼ばれる精鋭家臣団筆頭の知恵者。

母里太兵衛（速水もこみち）「黒田二十四騎」の一人で、槍の名手。善助と義兄弟。民謡「黒田節」のモデル。

井上九郎右衛門（高橋一生）「黒田二十四騎」の一員。

黒田２４騎

後藤又兵衛（塚本高史/松島海斗）官兵衛を父と慕う豪傑で長政の家臣。幼い長政と兄弟のようにして育てられた。

≪黒田家侍女≫
お国（中川翔子）５話のみの登場。しょこたんブログに掲載されたお国の姿

お福（阿知波悟美）妻、光の侍女。
お道（福島リラ）
おゆう（中村映里子）

　　　　　　　播磨国　小寺家

小寺政職（片岡鶴太郎）御着城城主。官兵衛の最初の主君。
お紺（高岡早紀）政職の正室。

≪小寺家家臣≫

櫛橋家

櫛橋左京亮（益岡徹）小寺政職のいとこで光の父。

櫛橋左京進（金子ノブアキ）左京亮の嫡男。光の兄。小寺政職の家臣。

力（酒井若菜）櫛橋左京亮の長女。光の姉。左京進の妹。

その他重臣
江田善兵衛（上杉祥三）
小河良利　（磯部勉）　
小河信章（二階堂修）第24話「帰ってきた軍師」のみ出演だが史実では、これ以降、黒田家の家臣となる。

　　　　　　　播磨国　伊吹家

伊吹善右衛門（尾藤イサオ）広峯明神に仕える御師（おし）おたつの父。

おたつ（南沢奈央）官兵衛の初恋の人。[おたつまとめ]

伊吹文四郎（遠藤要）善右衛門の甥・御師。

　　　　　　　播磨国　　赤松家

赤松政秀（団時朗）播磨国龍野城城主。

円満（麿赤兒）浄土宗の僧

石川源吾（升毅）

　　　　　　　播磨国　　上月家

上月景貞（土平ドンペイ）

　　　　　　　播磨国　　浦上家

浦上清宗役（達淳一）おたつの婿役。

　　　　　　　播磨国　　別所家

別所長治（入江甚儀）播磨国の三大城城主。

別所友之（ささの友間/長治の弟）第24話「帰ってきた軍師」のみ出演。

別所賀相（ベンガル）長治の叔父。長治を毛利へつくように促す。

別所重棟（佐戸井けん太）長治の叔父。織田方経由豊臣方となり、後に毛利方についた長治と戦う。

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　　　　　　摂津国　荒木家　　

荒木村重（田中哲司）摂津国の国主。
荒木村次（中山卓也）村重の嫡男。

中川清秀（近江谷太朗）
だし（桐谷美玲）荒木村重の正室。絶世の美女。
荒木久左衛門（井上肇）尼崎城へ村重を説得に行くが聞き入れられず窮して奔走。

　　　　　摂津国　　高山家

高山右近（生田斗真）
摂津国の小領主の家に生まれる。父のすすめでキリシタンとなる。

後に官兵衛をキリスト教へと導くことになる。

堺の人々

今井宗久(小西博之) [詳細]

戦国時代から安土桃山時代にかけての堺の商人にて茶人。

千利休・津田宗及と共に茶湯の天下三宗匠と呼ばれた。

ルイス・フロス （オジエル・ノザキ）[詳細]

　　　　　　　　　　　織田家　　

織田信長（江口洋介）
織田信忠（中村倫也）
織田信孝（中山麻聖）
織田信雄？

お濃（内田有紀）

土田御前（どたごぜん/大谷直子）
三法師（中野遥斗）

≪織田家家臣≫

謀反

明智光秀（春風亭小朝）
倫（石橋杏奈）明智光秀の娘で細川ガラシアの姉。
荒木村次に嫁いでいたが荒木謀反の時に明智へ帰される。
明智秀満（鳥羽潤）

《家臣》
斎藤利三（小木茂光）

長谷川宗仁 （タイソン大屋）　28話「本能寺の変」の撮影裏話
池田恒興（大橋吾郎）
柴田勝家（近藤芳正）

丹羽長秀（勝野洋）

滝川一益（川野太郎）

佐久間信盛（立川三貴）
万見仙千代（田中幸太朗）
細川藤孝（長谷川公彦）弥助(ベルナール・アッカ)
森蘭丸（柿澤勇人）

≪織田家ゆかりの人≫
オルガンチノ(ボブ・ワーリー)
ロレンソ（秋間登）

　　　　　　　　　　　豊臣家　　

羽柴秀吉（竹中直人）

おね（黒木瞳）

茶々（二階堂ふみ/淀）

羽柴秀長（嘉島典俊）
豊臣秀次（中尾明慶）[詳細]

≪豊臣家家臣≫

竹中半兵衛（谷原章介）羽柴秀吉（後の豊臣秀吉）の参謀として活躍し、官兵衛とともに"両兵衛" または"二兵衛"と称された。

石田三成（田中圭）[詳細]第８話より出演（第８話　あらしじネタバレ）

蜂須賀小六（ピエール瀧）　

虎之介(加藤清正/相馬眞太)秀吉の小姓。秀吉の親戚として将来を期待され、秀吉に可愛がられた。

市松(福島正則/吉田晴登)秀吉の従兄弟で小姓。

千利休（伊武雅刀/宗易）
前田利家（横内正）詳細
小西行長役（忍成修吾）　詳細

　　　　　　　室町幕府　　　

足利義昭（吹越満）織田信長の助力で上洛を果たし室町幕府第15 代将軍に就任する。
各地の大名に密かに打倒信長を呼び掛けるも、
信長から追放されてしまい室町幕府は滅亡する。
荒木村重とも繋がりを持つ。

真木島昭光（小久保丈二）義昭の家臣

　　　　　　　安芸国　毛利家　　

小早川隆景（鶴見辰吾）毛利家当主。毛利元就の三男。輝元を支え、毛利にその人ありとされた智将。

秀吉との最終決戦となった高松城の攻防戦で官兵衛と出会い、互いに認め合いやがては畏友となる。

小早川秀秋[詳細]（浅利陽介）おねの兄の子で３歳の時に秀吉の養子となりおねに育てられたが、後に小早川隆景の養子となる。

安国寺恵瓊（山路和弘）毛利家の外交指南役。毛利家の方向性を決める軍師とも言える存在で、早くから官兵衛と接触する。

　　　　　　　京・本願寺　　

顕如（眞島秀和）本願寺法主。信長の天敵。

　　　　　　　尼子家　　

山中鹿介（別所哲也）山陰でかつて一大勢力を誇った尼子家の重臣。
尼子勝久（須田邦裕）

　　　　　　　大和国・松永家　

松永久秀(松永弾正)[詳細]（ミッキー・カーチス）

　　　　　　　備前国・美作国　宇喜多家　

宇喜多直家（陣内孝則）備前、美作二カ国の国主。
元は浦上氏の家臣であった。戦国一の陰謀家で、毒殺、謀殺、裏切りと手段を選ばず成りあがった。
乱世にあっても例を見ない悪辣
お鮮（笛木優子）宇喜多直家の妻

　　　　　　　備中国　高松

清水宗治（宇梶剛士）

　　　　　　　豊後国

大友宗麟（上條恒彦）

　　　　　　　豊前国

宇都宮鎮房（村田雄浩）　詳細
宇都宮朝房（橋本淳）　詳細
鎮房の娘、鶴姫（市川由衣）　詳細

　　　　　　　徳川家

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第37話「城井谷(きいだに)の悲劇」

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第38話「追い込まれる軍師」

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第39話「跡を継ぐ者」

軍師官兵衛　ネタバレあらすじ　第39話「跡を継ぐ者」②
軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第40話「小田原の落日」

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第41話「男たちの覚悟」

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第42話「太閤の野望」

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第43話「如水(じょすい)誕生」
軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第44話「落ちゆく巨星」

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第45話「秀吉の最期」

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第46話「家康動く」

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第47話「如水謀る」

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第48話「天下動乱

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第49話「如水最後の勝負」

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　最終回（第50話）「乱世ここに終わる」

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軍師官兵衛ネタバレあらすじ　第45話「秀吉の最期」

（只今、編集中）
　

【熊之助の遭難と死去】

慶長2年（1597年）7月。
この頃、16歳となり、初陣を待ち望んでいた熊之助が、
太兵衛の子、吉太夫ほか同年代の家臣、黒田吉松、木山紹琢らを連れて屋敷を抜け出し、
兄、長政のいる朝鮮へ向かおうとした。

ところがあいにくの天候不順で、乗り込んだ船が玄界灘で嵐のため転覆遭難し全員が亡くなった。
その知らせが如水の元へと届き…。

【五大老五奉行制発足】

【秀吉の死去】

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第46話

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第47話

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第48話

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第49話

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軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」①

この回で物語は、第1話の「生き残りの掟」に繋がる。

天正１７年５月２７日。
淀殿（二階堂ふみ）は秀吉（竹中直人）待望の世継ぎを産んだ。

同じ頃官兵衛は家督を長政に譲った。
長政は中津城へ戻り、官兵衛は秀吉の傍らで天下統一の総仕上げにかかろうとしていた。

小田原城では
徳川方の井伊直政(東幹久)により上洛の説得が続けられていたが、氏政は首を縦に振らず徹底抗戦の構え。
「攻め来るというなら迎え撃つまで。坂東武者の手並み存分に見せてくれよう！」

黒田家一同は、難攻不落の呼び名の高い小田原城に、腹をくくって戦を挑む覚悟をした。

秀吉の世継ぎ棄は名を鶴松と改め、淀城から大坂城へ移った。
「かわいいのう～鶴、鶴松♪はははははは…よしよしよしよし。」
我が子にデレデレで「かわいいじゃろう～」と言いながら一人ずつに鶴松の顔を見せて回る秀吉。

秀吉＞「ますますこのわしに似てきたのう。」（全く似ていないので、ここは、たぶん笑うところ＾＾；）
「ほれほれ…かわいいかわいい。なぁ～鶴松鶴松。」と言いながら、秀吉は最後におね（黒木瞳）の所へ行くと
「おねさあ抱いてやってくれ。」と鶴松を手渡そうとするが、おねは茶々の顔色を見ている。
秀吉が「このわしの子じゃ。ほれ抱いてやってくれ。」と言うので、おねは
「…はい。」と答え鶴松を抱いた。
その様子をジッと見ている茶々。
愛しそうに鶴松を抱くと
「わぁ～っ。ついに豊臣家に世継ぎができたのですね！」と言い笑顔で鶴松を見つめるおね。
「そうじゃ世継ぎができたのじゃ！」と秀吉は上機嫌だ。

秀吉が三成（田中圭）を促し、三成の口から重大発表が行われた。
「これより鶴松君と、ご生母、淀のお方様が大坂城へ住まわれます。
つきましては北政所様には聚楽第へお移り頂きとうございます。」

マグダレナは、秀吉の御前にも関わらず怒り心頭で
「どういう事でございます？我らを追い出すおつもりか！」と三成に叫んだ。

三成は平然と「これは殿下の命でございます。」と答えた。

秀吉は「茶々は子育て。おねには別の役目がある。」と申し述べ、
おねは笑顔を作ると「かしこまりました。」とあっさりと承諾する。
「お方様！」マグダレナは得心がいかぬようであっあが、おねは
「大事なのは、この世継ぎの鶴松が健やかに育つ場を整える事。さあ支度しますよ。」と静かに言うと立ち上がり、
抱いていた鶴松を茶々の手の中へと戻す。

その場にいた誰もが、鶴松出産により淀の権勢が強まった事を感じた。

「鶴松様がお生まれになられた事で淀のお方様は北政所様をしのぐ権勢を手に入れようとしておられます。
それを支えておられるのが石田様…。」
官兵衛に茶の湯を手向けながら利休が話す。
「殿下もお子がお生まれになられてから、こらえ性がなくなりました。
我が子かわいさのあまり周りが見えておられませぬ。このままでは世の乱れのもと…。」
利休のその言葉に官兵衛は返す言葉もない。
全く利休の言う通りであるが、官兵衛とて、天下人を前に成す術がないのだ。

「大名の妻子は全て上洛させ京に住まわせる触れを早急に出します。」
と三成は秀吉に報告する。
秀吉＞「分かった。」
浅野長吉が得意気に「妻子は人質。これで逆心を抱く者は出ぬでしょう。」と言った。
増田長盛は「豊臣の天下は一層盤石でございます。」と媚びへつらう。
「女房衆たちのまとめ役は北政所様が…。」と長束正家。
「おねを聚楽第に送ったのはそのためじゃ。」と秀吉。
そこへ侍女が現れて
「淀のお方様からのお言づてにございまする。
淀のお方様が鶴松様のお名前をお呼びになったところ、声を上げて笑われたそうでございます。」
と鶴松の様子を話すと「なんと！鶴松がしゃべったか！」と大袈裟に叫んで
「鶴松！鶴松！わしにも声を聞かせてくれ！」鶴松の元へ走り去って行った。

軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」②へ続く。

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軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」①の続き。

軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」②

秀吉の命により大名の妻子が上洛する中、光と糸もこれに従った。

熊之助＞「父上お久しゅうございます。」
官兵衛＞「よう参った。息災であったか？」
熊之助＞「はい。かたじけのうございます。」
光＞「これからはこの京に住まうのですね。」
官兵衛＞「ああ。」
善助とお道も嬉しそうで仲睦まじく、侍女の話によると
糸と長政も、旅立ちの前に、中津で今生の別れかと見まがうほどの
惜別の念を振り切って、やっと来たらしい。夫婦円満で微笑ましい事である。
光が「糸心配せずとも長政が上洛する機はいくらでもあります。」と言うと
糸は「…まっ…誠でございますか？」と官兵衛に尋ね、官兵衛が「ああ。」と答えると
糸はたちまち満面の笑顔になり、一同は笑い声に包まれる。

天正17年11月。
秀吉から北条に宣戦布告の書状が届いた。
書状には「上野国で真田の城を攻めた事が天下惣無事に背いた故に成敗する」と書かれていた。
「関白はどうしても我らと一戦交えたいようでございますな！いかが致します？父上。」
と氏直が問う。
氏政の答えは決まっていた。
「受けて立つまで。この小田原城は難攻不落。囲むうちに敵の士気は落ち這這の体で逃げ帰る事となろう！」
一同の士気は高く豪快に笑い飛ばす。

秀長が官兵衛の元を訪ねて来た。
「小田原攻めにお主が出陣する前に話をしておきたくてのう官兵衛。」
秀長もまた、おねと同様に
豊臣家の行く末を憂う一人であった。
「淀の方が子を産んでから一層兄者は変わってしまった。それに三成じゃ。
あやつが豊臣のためと動けば動くほど敵を作り、家中の亀裂は深まるばかり…。
官兵衛…頼むぞ。」官兵衛には秀長の心痛がひしひしと伝わって来た。
そこへ光が酒を持って現れた。
秀長は光に穏やかに挨拶を述べると
「官兵衛は豊臣家の宝。くれぐれも無理をさせぬよう頼みますぞ。」と心遣いを述べた。
光＞「お気遣いかたじけのう存じます。」
穏やかなひと時であった。官兵衛は秀長に酌をし無言で心中を労った。

軍議の席で三成が前に出て、各武将の首尾を絵図を見せながら振り分ける。
「上杉様、前田様など３万５千が東山道を。
九鬼様など水軍勢２万が沖を進み、
東海道からは殿下の本軍をはじめ総勢２２万で小田原城を囲み兵糧を断ちます。」
一同＞「おう！」
秀吉＞「相分かった。…官兵衛お主の策を聞こう。」
官兵衛の言動に諸大名の注目が一斉に集まるが、
多勢に無勢の上に、こちら側の兵糧も尽きる事のないように確保は万全。
北条側の兵糧が尽きるのを待ちさえすれば自然に落ちる状況だ。
もはや官兵衛が策など提案するまでもない。

「古来『大軍に策なし』と申します。これだけの軍勢をそろえる事が最大の策。
それがしから申す事は何もございませぬ。」
秀吉＞「そうか。分かった。三成続けよ。」

三成は更に得意気に采配を振るう。

軍議が終わり、官兵衛は廊下で家康を呼び止め
先日、黒田家にとっての危機的状況を知らせてくれた事への礼を申し述べた。
「徳川様。その節はかたじけのうございました。」
家康＞「礼には及ばぬ。見事に先手を打ち家督を譲られましたな。はははっ。」
「ところで徳川様の領内の城はこのあとどうなされますか？」と問う官兵衛。
秀吉の出陣にあたって徳川の城を借りたいと所望するであろう秀吉のためを思い
気を利かせて、先にその相談を持ちかけたのだ。
「小田原へ兵を進めるにあたって殿下は徳川方の城を借りたいと仰せになるはず。
修繕し支度を整えておかれるがよろしいかと。」
家康＞「なるほど。これはよい事を聞いた。」
家康にとっても、支度を整えた上で秀吉を迎え入れる事が出来るならば、それにこした事はなく
有り難い進言となる。
家康は早速、直政に一言かけると、阿吽の呼吸か家康が何も言わずとも
「大軍の通行に障りなきよう、すぐに道や橋も修理致します。」と答えた。
家康は「うむ。」と直政に返事をすると、官兵衛の顔を見て
「殿下は得難き軍師をお持ちじゃ。」と褒めた。
その様子を、遠くから、なぜか石田三成が黙って見ていた事に気付き、
官兵衛は何やら薄気味悪いものを覚えた。

軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」③へ続く。

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軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」②の続き。

軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」③

年が明け天正18年。3月1日。
天下統一の総仕上げのために、上洛命令に従わない北条氏を討つべく
秀吉軍は、22万の大軍勢を率いて東国へと出立し一路小田原を目指す。

正則が秀吉に報告する。
「明日は徳川殿の居城駿府城にお入り頂きます。」
浅野長吉＞「城はお好きなようにお使い下されと徳川殿が申されております。」
秀吉＞「そうか。」
そこへ三成がやってきて
「徳川殿は北条と縁続き。裏で手を組み殿下を亡き者にせんと企てておるとの噂がございます」
と、駿府城への入城をやめるようにとの進言をした。
三成の言うのを真に受けた浅野が「誠か！？」と驚く。
三成は「明日は駿府を素通りするがよろしかろうと。」進言を続けるが
官兵衛が「ばかばかしい。徳川殿に逆心あるならば道中の橋や道の修繕に金をかけたりはせぬ。」
と話に割って入る。
「我らを油断させるためとも考えられます。用心にこした事はござらぬ。」と、
官兵衛に睨みを利かせ譲らない三成であったが、ヤンキー同士の喧嘩さながら
官兵衛が睨み返し
「真偽も定かではない噂に惑わされ、義理の弟も信用せず素通りをするようでは
殿下は天下人の器にあらずと世の笑い者になるぞ。」と啖呵を切ると
福島正則が「黒田殿のおっしゃる通り！くだらぬ事を言うな！」と援護射撃をした。

それを聞いていた秀吉は「三成。わしは明日駿府に入る。よいな」と三成の言い分を振り切った。

苦々しく思った三成は官兵衛に「余計な口出しはご無用に願おう。」と噛みついた。
そして「これからは全てそれがしのやり方でやりますゆえそのおつもりで。」と釘を刺して立ち去る。

４月。
出陣から一ヶ月で小田原城を包囲したものの城がまだ落ちない事に苛立ち
秀吉は、官兵衛に「何か策はないか？」と頼って聞いてきた。
「まずは武蔵国に残る敵の城を落とし、小田原を孤立させるのがよろしいかと。」と官兵衛。
「残る忍、八王子、岩槻、鉢形…。誰を向かわせるかのう？」と秀吉が官兵衛に尋ねると、
官兵衛は茶器を三成に差し出す。
秀吉に「三成。行ってみるか？」と問われ、官兵衛の手前、引くに引かれず
「必ずや落としてご覧に入れまする。」と、引き受けた三成であったが…。

茶の湯の席の隆景の提案で、味方の士気を上げるために、
陣内で兵に酒を配り宴会を催して、長陣の憂さを晴らそうという事になった。
そこで遊び女や芸人を呼び大宴会が催される。
利休の提案で、鶴松は北政所に預けて、淀君も呼ばれる事となった。
上機嫌の秀吉であったが、ふっと竹の花器に活けられた一輪の花を見つけると
「何じゃ？この花入れは。」と言って、それを手に取る。

「伊豆の山中でよい竹を見つけました。」と答える利休。
秀吉は「おおっー」と言いながら笑い、それを持ったまま庭に向かうと
「つまらん！」と言って、外へ投げつけた。
そして「利休よ。わしはもっと贅を凝らしたものが好きじゃ。」と言うと「ははははははははは」と笑い
「茶々が参る。茶々が参るぞ！茶々が参る、茶々が参る！」と笑いながら奥へ消えて行った。
隆景も官兵衛も、その大人げない傲慢ぶりに呆れて言葉もない。

それから秀吉は毎晩のように
遊び女や猿楽の者を呼び飲めや歌えと大宴会を催した。
そして、やがて茶々も到着する。
秀吉は大喜びだが茶々は
「鶴松から引き離されるのは身を切られる思いでございました。
何故このようなへんぴな東国に来なければならぬのです？」と不機嫌きわまりない。
秀吉はそんな茶々を宥めようと
「わしとて鶴松に会いたい。じゃが今頃おねが立派に育てておる。」と言ったものだから、
茶々はいっそう不機嫌になり抱き寄せようとする秀吉を突き飛ばした。
そして「おね様は私を憎んでおられます。鶴松の事とてかわいくなど思っておられますまい。」
と言うと、流石にいつも茶々に甘い秀吉も顔色を変え
「茶々…。おねの事をとやかく言う事は許さん。」と真剣に怒ったので、
茶々はすぐさま「口が過ぎました。お許し下さい。」と詫びた。
秀吉は「分かればよいのじゃ。茶々…。会いたかったぞ。茶々…。」と抱き締める。

その頃、京の聚楽第では、おねが鶴松を抱きながら
「ここにきて世継ぎが生まれるとは本当に夢のよう。」と遊びに来ていた
光と話していた。
「凜々しいお顔だち。賢そうなお子でございますな～。」と光。

マグダレナが「利休様が機転を利かせて下さって若君を淀様から引き離す事ができました。
ようやくご正室の北政所様がお世継ぎをお育てできます。」と話す。
だがおねは「この子は豊臣の跡継ぎ。健やかに育つ事が一番。誰が育てるなどどうでもよい。」と相変わらずだ。
「されど…。」と思わず心の中の憂いをついつい光に漏らすおね。
「間もなく天下は統一されましょう。しかし家中に争いの火種が出来つつあるのが心配なのです。
光殿これからも相談に乗っておくれ。」
「私でよろしければいつでも。」と光。
こうして難しい人達のおらぬ間に、鶴松のぬくもりを感じ、ひと時の息抜きをしていたおねである。

軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」④へ続く。

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軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第46話

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第47話

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第48話

軍師官兵衛　あらすじネタバレ　第49話

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軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」③の続き。

軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」④

天正18年６月。
籠城を続けていた北条は、一夜にして石垣山頂に現れた城に驚愕した。
この仕掛けに北条が肝を潰している今こそが和睦の潮時だと秀吉に勧める官兵衛。
だが秀吉は、和睦に不満の色を示した。
「北条はわしの命に背いた頑固な田舎者じゃ。容易に応じるとは思えん。」
するとすかさず官兵衛は
「ここは殿下の寛大さを見せつけるのでございます。
伊豆相模の２か国安堵を約束すれば頑固な北条といえど降伏に応じましょう。」
と畳みかけた。
「２か国も安堵せよというのか？！」とケチる秀吉に
「戦を終わらせるためでございます。」と官兵衛。
秀吉は思案顔の末に「よし分かった。」と言った。

小田原城に話を付けに行くのは
北条氏直に娘・督姫を嫁がせている家康が適任と推挙したが、
家康が固辞したので、北条氏政・氏直親子への講和交渉役は官兵衛が担う事となった。
またしても命懸けの大仕事だ。
「北条方には見知った者もおらず何のつてもありませぬ。門前払いだけならまだしも悪くすればその場で…。」
と善助は心配した。
九郎右衛門も「恐れながら大殿は都合よく使われておられるだけのような気が致します。」
と損な役割に反対する。

だが、ここでひるむような官兵衛ではない。
「心配するな。これは軍師としてのわしの務め。善助。北条に酒と肴を送れ。まずは挨拶代わりじゃ。」と指示を出す。

酒と肴を送った返礼には北条から玉薬が送られてきた。
「武具は余っておる。まだまだ士気は高いと言いたいんでしょう。」と九郎右衛門。

官兵衛は馬で小田原城へ駆けつけると単身、
弓矢が降り注ぎ、銃口が向けられる敵陣へ、たったひとり行き、
戦なき世を実現するため降伏するよう北条氏に迫る。
「国滅びてはまたと還らず。死人はまたと生くべからず。方々命を粗末になさるな！生きられよ！」

官兵衛の言葉に心を動かされた氏直は７月５日、ついに秀吉に降伏し開城した。

秀吉は「官兵衛！よくやった！」と喜んで官兵衛を褒めた。
「それに比べて三成は城攻めにしくじりおった。まだまだ戦においては官兵衛には及ばぬ。」
と貶すので、三成は面白くない。

そして…
「降伏して頂けるのであれば殿下は伊豆相模の２か国安堵を許すと仰せでございます。」
と官兵衛が北条に伝えた上での開城にも関わらず、小田原城が開城すると
「北条を許すのはやめにした。氏政には切腹を命じる。氏直は高野山へ追放じゃ。」と
平気で約束をたがえる事を言い出す秀吉。
「お待ち下さい。それは…話が違いまする。」と官兵衛が焦っても
秀吉は平気で
「官兵衛よ。こたびの返礼に北条より大層な品が届いたそうじゃな。
このわしにではなくお主に…。」などとねじくれた事を言い出す始末。
どうやら、この事も三成がチクったらしい。
それでへそを曲げた秀吉は
「最後までこのわしにあらがった北条を許す訳にはまいらぬ。北条の所領は家康に与える。
このまま北条を生かしておけばいずれ家康と組みこのわしに仇なすに決まっておる。」
と自分勝手な理屈を展開し、すっかり約束を守らない汚いやり口が定番と化してしまったのだ。

官兵衛が困って懇願しても
三成は、すまし顔で「これは徳川様の動きを封じるためにございます。徳川を遠い関東へ追いやってしまえば豊臣の天下は安泰。」
と自論で強く押しきって来る。
秀吉はニヤリと笑うと「官兵衛よ。そういう事じゃ。」と言って去った。
人を都合よく使うだけ使って、言い分には全く耳を傾けようとはしない。

官兵衛は悔しくて堪らず利休にこの事を愚痴った。
「約束をたがえるような事をしては豊臣は信用をなくし人心が離れるばかり…。」

利休は冷静に話を聞いていたが
「殿下のよきところは人の意見に耳を傾ける事でございました。しかし近頃は…。
それにいくらお諫めしようにも殿下のお耳にはなかなか届きませぬ。」
やはり、その原因は三成にあると利休も考えていた。
「石田様を殿下のおそばから遠ざけるほかはありませぬ。その上で殿下をお諫めするよりありませぬな。」
「それは危のうござる。三成殿は今や殿下の右腕。そのような謀うまくいくとは思いませぬ。」と、
官兵衛は首を振る。
「黒田様…。殿下がお捨てになった花入れを覚えておいでか？
このようにひびがあるのもまた一興…。
されど花入れはこれでもよろしいがご政道にひびが入ってはなりませぬ。
放っておけばひびは大きくなりいずれは割れてしまいます。直すのは今しかございませぬ。
取り返しがつかなくなる前に…。」
利休が言う事は正論には違いはないが、三成を遠ざけるなどとは、
口に出して言うだけでも危険な事である。

軍師官兵衛　第40話「小田原の落日」―[完]

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